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2016年10月20日

平成27年度決算特別委員会報告

こんにちは!
森本けんじです。

先日の10月19日(水)、平成27年度決算特別委員会の文教部会で
平和教育についての質問を行いました。
その質問内容と、回答を全文掲載いたします。

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<<ヒロシマ型平和教育の推進について>>
昨年の被爆70年・今年と「ヒロシマ」の歴史にとって、大きな1ページとなったのではないかと実感しています。
4月にはG7広島外相会合が開かれ、被爆地「広島」から核兵器のない世界を目指す「広島宣言」や、テロ、難民問題に連携して取り組む共同声明を採択され、核保有国の米・英・仏を含む各国外相たちが、平和記念公園を訪れ、核軍縮・不拡散にG7で一致して取り組む姿勢を表明しました。
5月にはオバマ大統領が、現役の大統領として初めて広島を訪問され、慰霊碑の前から平和への思いを全世界に発信されました。確かに広島の思いは広がりを見せていると実感しています。
一方、被爆された方々の高齢化が進む中で、今後世界の恒久平和を発信し続けていくためには、教育の果たす役割はますます重要になると考えています。
こうした課題意識から、本市における平和教育の取り組みについて、質問させていただきます。

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(質問1) 本市では、「こどもピースサミット」など、平和教育についてどのような取り組みを行っているのか。また、昨年度、被爆70周年事業としてどのような取り組みを行ったのか? お答えください 

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(回答)広島市教育委員会 第一指導課 課長
◎ 被爆者の高齢化が進む中、被爆者の体験や平和への思いを次世代に伝えていくことが重要であると考えており、学校教育においては、被爆の実相の理解と被爆体験の継承を重点課題として、計画的・系統的な平和教育に取り組んでいます。
◎ 具体的には、各学校では、教育委員会が作成した「ひろしま平和ノート」を活用して、被爆当時の広島の様子や復興の歩み、平和な世界を実現するためのヒロシマの役割などについて、小学校から高等学校まで系統的に学習しています。
◎ また、被爆体験者を講師として招へいし、被爆の実相について学習する「被爆体験を聴く会」や、平和記念資料館の見学、地域の慰霊祭への参加などの取組を行っています。
◎ 「こどもピースサミット」では、市立の全小学校6年生児童が、家族や地域の方の被爆体験や平和学習を通して感じたことをもとに、自分の意見を作文にまとめ、その中から選ばれた20名の児童が、協力して「平和への誓い」を作成し、代表2名が平和記念式典において世界に発信しています。
◎ さらに、被爆70周年事業として、平和への意識の高揚や英語力の向上を図るとともに、グローバル人材の育成につなげることを目的に、中学校3年生の生徒が、平和学習を通して思いを深め、英語のメッセージを自分たちの言葉で作成し、平和記念式典に参列する各国駐日大使や海外からの一般参列者に英語で発信する「中学生による『伝えるHIROSHIMAプロジェクト』」を、新たに実施しました。

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(質問2) 「中学生による『伝えるHIROSHIMAプロジェクト』」は、具体的にどのような取り組みを行ったのか。また、生徒たちにどのような成果があったと把握しているのか? お答えください 

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(回答)広島市教育委員会 第一指導課 課長
◎ 具体的な取組としては、市内全中学校に、平和のために自分ができること、平和への願いや希望、平和の実現を世界の人々に広く呼びかけようとするものをテーマとしたメッセージを募集しました。2年間の実績としては、平成27年度は、市内の市立・私立中学校34校から2,522点の応募があり、その内、19名をメッセンジャーに、平成28年度は、市立・私立中学校46校から2,831点の応募があり、その内、20名をメッセンジャーに任命し、活動を行いました。
◎ メッセンジャーは、4月末から8月上旬まで、被爆体験伝承者の話やグループでの議論を通して、なぜ平和が必要なのか、何を伝えたいのかなどを考える研修や、平和公園を訪れている海外の人々へのインタビューや広島市交換留学生とのグループワークを通して、世界の人々と自分の考え方の違いを知り、その違いを理解する大切さを学ぶ研修など、計5回、約20時間の事前研修を行った上で、8月6日を中心に平和記念式典に参列する駐日大使(平成27年23人、平成28年42人)や、平和公園を訪れる海外の人々に英語で平和メッセージを発信しました。
◎ 事業の成果としては、実施後のアンケートによると、メッセンジャーの生徒は、「戦争のことを他人事だと捉えず、戦争について知り、二度と繰り返してはいけないと伝えること、周りの人とのギャップを認め合い、思いやりを持って接して身近な平和を作っていくことの大切さを学べた。」「メッセンジャーになって、自分に何ができるのか考えるようになった。自分と違う意見の人を尊敬できる勇気を持つことなど、できる範囲でやってみようと思った。」などの感想を述べており、参加したすべての生徒が大きな達成感を持つと同時に、メッセンジャーとしての活動を通して、世界恒久平和実現のために行動しようとする意欲や態度を示すなど、ヒロシマで育つ若者としての使命感を強く感じていると考えています。

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(質問3) これらの取り組みによって、本市の平和教育においてどのような成果があったのか? お答えください

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(回答)広島市教育委員会 第一指導課 課長
◎ 教育委員会が、昨年11月に小・中・高等学校の児童生徒を対象に実施した「平和に関する意識実態調査」によれば、原子爆弾投下の年や日時を正確に答えた児童生徒の割合については、小学校で33.0%から75.3%、中学校で55.7%から78.3%、高等学校で66.3%から76.7%と、前回の調査に比べいずれも正答率が大幅に高くなっていました。
◎ また、大半の児童生徒が、原子爆弾や戦争のことについて、「教員」や「被爆体験者」から教わり、教育委員会が作成した「ひろしま平和ノート」の活用や「平和記念資料館の見学」を通して学習していると答えています。そして、学んだ内容として「原子爆弾の被害とその様子」や「原子爆弾は大切なものを奪う」ことを挙げています。
◎ こうしたことから、平和教育プログラムに基づいた各学校における「ひろしま平和ノート」を活用した学習、「被爆体験を聴く会」や「平和記念資料館の見学」などの体験的な学習が効果をあげているととらえています。

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(質問4)  成果を踏まえて、今後、どのように取り組もうとしているのか?お答えください

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(回答)広島市教育委員会 第一指導課 課長

◎ 今後とも、「ひろしま平和ノート」を活用し、発達段階に応じて、被爆当時のヒロシマの様子や復興の歩みなどについて学習を深めるとともに、調査の分析結果を踏まえて、本市の平和教育の更なる充実に努めてまいります。
◎ 具体的には、特に中・高等学校において、自分の考えをまとめるだけでなく、考えを発表したり交流したりする学習場面を設定したり、各学校においては、これまで取り組まれている計画的な平和学習と関連させ、参観日や平和集会等に家庭や地域の積極的な参加を求めたり、公民館や広島平和記念資料館、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の事業を活用したりするなど、これまで以上に家庭、地域、各関係機関との連携を図りたいと考えています。

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(質問5)  今日の質問で一番お聞きしたい事は、原子爆弾の投下やその被害・核兵器廃絶に向けた世界の動きを学習する事も大切ですが、テロや紛争による難民問題や飢餓などもヒロシマ型平和教育として取り組むべき内容だと考えますが、こうした問題について、どのように考え、取り組んでいるのか。 お答えください 

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(回答)広島市教育委員会 第一指導課 課長
◎ 委員ご指摘の通り、本市では、核廃絶はもちろんのこと、戦争や紛争による難民問題等についても平和教育として位置づけ、全教育活動を通じて進めているところです。
◎ 例えば、小学校6年生の社会科では、戦争や紛争による難民の増加や軍備の縮小を訴える日本の役割について、中学校の公民的分野では、国際社会と世界平和の学習の中で、難民問題や核兵器廃絶などについて、高等学校の現代社会では、核兵器の廃絶や国際平和、人種・民族問題や地域紛争及び難民問題などについて取り上げています。
◎ こうした基盤の上に立って、本市の平和教育プログラムでは、各校種における教科の学習を踏まえ、発達段階に応じて、世界平和に関わる諸問題として、紛争や暴力などにより住み慣れた土地を追われてしまう難民や、一度埋設されるとその除去には莫大な資金と時間を要し、相手を選ばず誰かが踏むまで地中に残り続ける地雷などの具体的な事例を取り上げ、写真やグラフなどの資料を基に紛争の悲惨さや人々の苦しみなどについて学習を深めることができるよう編成しています。
◎ 今後ともこうした取組を通して、世界恒久平和の実現のために自主的・積極的に取り組む意欲を持った児童生徒の育成に努めたいと考えています。

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<<最後に>>

今、世界の情勢は刻々と変化しており、こうした動向を踏まえながら、本市における平和教育の更なる充実に向けて取り組むよう要望して終わります。

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